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池田の家(リノベーション)

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床面積約82㎡のマンションのリノベーションです。

夫婦と子供3人の計5人世帯でしたが子供2人が独立し今は3人の世帯となりました。

それによって部屋は空いているものの、家族の歩みと共にモノが増えた事と元設計の収納量が少ない事によって

モノの居場所がなく手狭になっていました。

 

今回のリノベーションは、ライフステージの変化に合わせた部屋の最適化と、モノとの関係の再構築が大きな課題でした。

 

この2つを解決するヒントとなったのが桐箪笥でした。

桐箪笥は背板にも仕上げが施されることで収納としてのみでなく空間を仕切る役割もあります。

片面はタンス、もう片面は間仕切り壁として機能します。

 

家具と建築の間のような、タンスBOXを廊下と居室との間に計画しました。

ある場所ではタンスBOXの片面が収納、片面が壁

ある場所では両面とも収納となります。

収納自体が間仕切となるため、収納量が増えて同時に空間の余裕も生まれます。

LDKではコレクションのレコードが飾れる吊戸や壁面いっぱいのオープン棚によってモノ自体が生活空間を彩ります。

 

断捨離が流行し文字や音楽や映像がデータ化されモノを持つことが稀薄になってゆく時勢の中で

所有する喜びと向き合える場所となるよう想いを込めました。

 

date : 2020.01.

location : Ikeda city

floor space : 82㎡

struction : 鉄筋コンクリート造

function : 集合住宅(リノベーション)

 

 

 

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